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歯ぎしり・食いしばりの習慣を治しましょう

歯ぎしり・食いしばりが引き起こす問題とその対処法

歯ぎしりや食いしばりは誰にでも起こりうるクセ

「歯ぎしり」や「食いしばり」は、特別な人にだけ起こる症状ではありません。実は、多くの方が無意識のうちに行っているごく自然な行動とも言えます。ただし、その頻度や強さが過剰になると、歯や顎、顔周りの筋肉に大きな負担をかけ、様々な不調を引き起こす原因になります。

今回は、歯ぎしり・食いしばりについてのお話です。以前に書いた記事も合わせて読んで見てください。

 

歯ぎしり・食いしばりはいつ起きている?

「寝ている間にしているもの」というイメージが強い歯ぎしりですが、実は日中でも無意識に行っていることがあります。例えば、仕事や家事に集中している時、パソコン作業や運転中、テレビを見ながらリラックスしている時など、日常の何気ない場面でも発生しています。

このような行動は、心理的ストレスへの対処法(ストレス回避行動)の一つとも言われており、無意識に歯をグッと噛みしめることで緊張を解消しようとしているのです。

 

歯や身体への悪影響とは?

頻繁に歯ぎしりや食いしばりをしていると、以下のような症状を引き起こす可能性があります:

  • 歯の摩耗や欠け
  • 詰め物や被せ物の破損
  • 知覚過敏
  • 歯周病の進行
  • 顎関節症(あごの痛み、口の開けにくさ)
  • 肩こりや頭痛など、筋肉の緊張による不快感

これらの症状が慢性化すると、歯科的治療や生活習慣の見直しが必要になるケースもあります。

 

歯ぎしり・食いしばりを軽減する方法

無意識に行っているクセだからこそ、気づいた時に意識的に「力を抜く」ことが大切です。

日常生活でできるセルフケア

ナイトガードの活用 就寝時の歯ぎしりが強い方には、歯科医院で作製するマウスピース(ナイトガード)の使用も有効です。歯を守るだけでなく、顎の負担も軽減されます。

「上下の歯は常に離す」が基本 常に上下の歯が接触している状態は良くありません。ふと気づいたら、歯を離し、舌を上あごにつけて、リラックスした口元を意識しましょう。

肩や首の力を抜く 噛みしめている時は首や肩にも力が入っています。深呼吸をして、肩を回したり、軽くストレッチをして緊張をほぐしましょう。

リマインダーを使う スマートフォンのアラームや、PC・机の見えるところに「歯を離す」などのメモを貼っておくと意識づけになります。

スマホのリマインダを利用したり、仕事や勉強をするところに付箋などサインになるものを利用して、サインに気づいたら深呼吸するようにしましょう。こういった行動を続けていくと、次第に歯ぎしり・食いしばりの頻度が少なくなっていきます。

まとめ:気づきと対策が未来の歯を守るカギ

歯ぎしりや食いしばりは、一見些細なクセに思えますが、放置すると歯や顎の健康を脅かす深刻な問題に発展する可能性があります。まずは「気づくこと」、そして「こまめに緊張をゆるめること」が大切です。

お口まわりの違和感や痛みを感じたら、早めに歯科医院にご相談ください。当院では患者さまの症状や生活習慣に合わせたアドバイスや処置をご提案しています。

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