インプラント
自分の歯のような噛み心地
インプラントとは歯を失った部位に、チタン製の人工の歯根を埋め込むことで自然な噛み心地を取り戻す治療方法です。これまで歯を失った際には、入れ歯やブリッジが主な治療法でした。しかし、これらの治療法は、噛み心地の悪さや他の歯への悪影響などさまざまなデメリットがありました。一方でインプラントなら、より永久歯に近い見た目と噛み心地を得られるので、患者様の満足度が大きく向上します。
歯を失ったまま放置すると…?
歯を失ってもある程度の本数までならそのうち慣れてしまうかもしれません。少数の歯の欠損であればそのままでも大きな問題にならないかもしれませんが、虫歯や歯周病も合わせて放置してしまうと歯の欠損は拡大してしまいます。たくさんの歯を失ってしまうと「食べる」「話す」「笑う」ことが不自由になったり顔立ちが老けてしまうこともあり、日常生活の満足度を下げてしまい様々な問題やコンプレックスを引き起こします。
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機能面の影響
- 食べ物が噛みにくくなる
- 噛めなくなる
- 虫歯や歯周病になるリスクが上がる
- 口臭のリスクが上がる
- 歯が折れたり割れやすくなる
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見た目の影響
- 歯並びが悪くなる
- かみ合わせが崩れる
- 老けた顔立ちになる
- 老けて見える
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生活への影響
- 認知症になるリスクが上がる
- 十分に力が入らない
- 咀嚼機能が低下し、胃腸に負担がある
- 慢性的な肩こり・腰痛
- 発音がしづらくなる
- 気兼ねなく笑えない
- 惨めな気持ちになる
当院の治療方針
歯を失うことは、お口の中のリスク増加だけに留まらず、「口を開けて笑いたくない」「目立っていないかが気になる…」などの心理的なコンプレックスにもつながります。そんなコンプレックスの改善のためにも、当院は、患者様一人ひとりに向き合った診療を心がけています。
まずはカウンセリングにて今のお悩みやお気持ちについて聞かせていただいたうえで、その方にとってどの選択が一番望ましいのかを考え、お話をする中で一緒に決めていきましょう。
患者様それぞれで改善したいことも異なるため、一人ひとりに合わせて治療を考えることこそが、お悩みを解決し、日々の生活をより良いものにするために大切だと当院は考えています。
インプラントの満足度
歯を失った場合の治療法については、インプラント以外にも入れ歯・ブリッジの選択肢があります。その中でも、総合的に満足度得やすいのがインプラント治療の特徴です。実際にインプラント治療を受けられた方が「入れ歯の悩みがなくなった」「しっかり噛めて食事するのが楽しい」など、日常生活の質が上がったと伺うこともあり、地域のホームドクターとしてもインプラントの満足度の高さを身近で感じています。
ただ、お口の状態は様々で、インプラントでない方が総合的に良い結果を得やすいこともあります。カウンセリングの中で、患者様の望みやお口の状態に合わせて、どの治療法が望ましいのかを判断することを心がけています。
安全にインプラント治療を行うために
ガイデッドサージェリーの活用
当院は口腔内の状態や骨組織の構造に合わせて、詳細なシミュレーションを実施し、安全かつ正確にインプラントを行う体制を整えています。その取り組みの一つとして、ガイデッドサージェリーを導入しています。ガイデッドサージェリーは、インプラントの配置角度や深さを正確に予測したテンプレート(サージカルガイド)を使用し、実際の治療にシミュレーション結果を忠実に反映するための手法です。
インプラント治療では施術部位の骨や歯茎がどのような状態であると良いのかなど成功の条件がかなり明らかになっています。そのため、術前に成功条件を反映した詳細なシミュレーションを行うことが重要です。一人ひとりのお口や骨の状態に合わせたシミュレーションを入念に行い、それを忠実に再現できる体制を整えているので、安全に、かつ正確な位置に計画通りの角度、計画通りの深さにインプラントを埋め込むことができます。
当院の歯科医師は大阪大学附属病院のインプラント研究室に所属し、10年間インプラント治療に携わってきました。専門的教育を受けたものとしてより安全で正確な処置を提供できると自負しております。
当院での治療
インプラント
歯を失った部分に人工の歯の根を入れ、歯を立てる治療法です。保険適用外の治療法です。
あごの骨で直接支えることができるので噛み心地は非常によく、硬いものでも美味しく噛むことができます。
- 治療期間
- 約6ヶ月~1年
- 通院回数
- 6~8回程度
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Meritメリット
- 自分の歯のようにしっかり噛める
- 歯を削る必要がない
- 違和感が少ない
- 噛む力が衰えるのを防ぐ
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Demeritデメリット
- 保険適用外のため、自由診療になる
- 外科処置が必要になる
- 術後には定期的なメンテナンスが必要
料金表
インプラント一次手術 | 220,000円 |
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インプラント二次手術 | 22,000円 |
骨造成法(材料費は別途) | 55,000円 |
ソケットリフト | 55,000円 |
サイナスリフト | 110,000円 |
※上記の料金はすべて税込価格です。
※⽋損の状態やご要望、設計にかかる費⽤は変わります。事前のカウンセリン
グをもとに⾒積書をお渡しし、必ず同意をいただいてから治療開始となりま
す
インプラント治療の流れ
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Step01
カウンセリング
口腔の健康状態を丁寧に確認した後、インプラントに関するお悩みやご希望をお伺いします。その後、CTスキャンなどを活用しお口の状況を詳細に分析。それぞれの患者様に合わせた治療プランをご提案します。
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Step02
1次手術
インプラントを顎の骨に埋入します。埋め込んだインプラントの上に歯肉を被せて縫合し、骨とインプラントが結合するのを待ちます。
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Step03
2次手術
歯肉を開き、最初の手術で埋め込んだインプラントの頭部分を露出させます。その部分にアバットメントを設置します。これは人工歯を取り付ける部分です。この段階で人工歯を作製するために口腔内の模型を作ります。
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Step04
人工歯を装着
アバットメントの上に人工歯を取り付けます。その後、噛み合わせやフィット感などを微調整すれば治療は完了です。またインプラント後の口腔ケアについて詳しく患者様にお伝えします。
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Step05
メンテナンス
インプラントを長く使い続けるためには、定期的なメインテナンスが必要不可欠です。インプラントの状態、口腔ケアの状況、噛み合わせ等を細かく確認するため、3ヶ月ごとの定期的な診察をおすすめしております。
インプラントのメンテナンスについて
インプラントは非常に安定性の高い治療なのですが、その後の管理状態が悪いとインプラントやその周囲の組織が感染してしまいます。歯周病にかかった方にインプラント治療をした場合、25%の方がインプラント周囲炎になっていたという報告があります。これは術前にちゃんと歯周病治療が行われていて、インプラント専門医に手術をされた場合での報告です。術前の診査や処置が適切に行われていなければ、より多くの方がインプラント周囲炎にかかっていることが考えられます。インプラントも天然の歯と同じように定期的なメンテナンスを受けていないと、インプラント周囲炎が進行し、脱落の原因になります。インプラント治療を受けている方は必ず定期的なメンテナンスを受けてください。