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【歯科医が解説】TCH(歯列接触癖)とは?その原因と顎の痛み・肩こり・歯への影響

はじめに:こんなお悩みありませんか?

  • 顎が疲れる、痛い
  • 肩や首がこる
  • 歯がしみる、欠けやすい
  • 無意識に上下の歯を触れ合わせている

このような症状に心当たりがある方は、**「TCH(歯列接触癖)」**が原因かもしれません。

TCHとは、日常生活の中で無意識に上下の歯を持続的に接触させてしまう癖のことを指します。現代人に増加しているこの癖が、実はさまざまな口腔トラブルや全身の不調を引き起こしているのです。

TCH(歯列接触癖)とは?

通常、安静時の口の中では上下の歯はわずかに離れている(安静空隙)状態が正常です。しかし、TCHがある人は気づかないうちに歯を接触させている時間が長くなっています。

TCHの特徴

  • 食事や会話時以外で、上下の歯を接触させている
  • 緊張や集中時に歯を合わせている
  • 長時間のデスクワークで歯を食いしばっている

この状態が続くと、顎関節や咀嚼筋、歯に慢性的な負荷がかかり、痛みや違和感が生じやすくなります。

TCHが引き起こすお口と全身への影響

1. 顎関節症の原因に

TCHによる筋肉の緊張は、**顎関節症(あごの痛み、口が開けにくいなど)**の大きな要因となります。

2. 歯の摩耗・破折

持続的な歯の接触は、歯の表面をすり減らし、知覚過敏や歯の破折のリスクを高めます。

3. 肩こりや頭痛

顎の筋肉の緊張が首や肩にまで波及し、筋緊張性の肩こりや頭痛につながることがあります。

4. 歯周病の悪化

TCHによる持続的な力は、歯周組織にも悪影響を与え、歯周病を悪化させる可能性があります。

TCHの原因は?

TCHの多くは**心理的な要因(ストレスや緊張、集中状態)**と関連しています。

  • デスクワークやスマホの長時間使用
  • 睡眠中の無意識の歯列接触(ブラキシズムとは異なります)
  • 家事や育児、仕事のストレス

女性は男性に比べ、精神的なストレスを受けやすい傾向があり、TCHを抱えている方も少なくありません。

TCHのセルフチェック

以下のような習慣がある方はTCHの可能性があります。

  • よく「噛みしめている」と言われる
  • 唇を閉じているとき、歯が当たっている
  • 鏡で口を開けると顎が左右にズレる
  • 朝起きたときに顎がだるい

TCHの改善方法・対策

1. TCHの認知と意識改革

まずは「上下の歯は離れているのが正常」ということを理解しましょう。

2. リマインダー法

「歯を離す」「力を抜く」と書いた付箋を、よく目にする場所に貼ることで、無意識の癖に気づくきっかけになります。

3. 顎のリラックス体操

口を軽く開けて、深呼吸をしながら顎の力を抜く「顎のストレッチ」が効果的です。

4. 歯科での相談・診断

顎関節症や歯のトラブルが出ている場合は、歯科医院での専門的な評価が必要です。ナイトガードの使用や、必要に応じた咬合調整を行います。

まとめ:日常の意識でTCHは改善できる

TCHは、意識とちょっとした習慣の見直しで改善が可能です。

基本的に悪い癖による症状なので多くは逆の癖を意図的に植え付けていくことで症状は和らいでいきます。
「疲れやすい」「歯がしみる」「肩こりがひどい」など、原因不明の症状にお悩みの方は、ぜひ一度お口の状態を見直してみましょう。

箕面市小野原にある江口歯科医院では、TCHの診断と顎関節症、歯の負担軽減のご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

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