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院長ブログ
顎が痛い・口が開きにくい…それは顎関節症かもしれません

~女性に多い顎関節症の原因と対処法~
「口を開けると顎がカクッと鳴る」
「朝起きると顎がだるい」
「食事のときに顎が痛む」
このようなお悩みで来院される患者さんは少なくありません。
これらの症状は顎関節症の可能性があります。
顎関節症は、特に30〜60代の女性に多くみられ、日常生活の癖やストレスが深く関係していることが分かっています。
顎関節症とはどんな病気?
顎関節症とは、
顎の関節や周囲の筋肉に不調が起こることで、痛みや動かしにくさが生じる状態の総称です。
主な症状は以下のようなものがあります。
- 口を開け閉めすると顎が痛む
- 顎を動かすと音が鳴る
- 口が大きく開かない
- 顎やこめかみ、首・肩のこり
- 頭痛を伴うこともある
これらの症状は、必ずしも一つだけでなく、複数が同時に現れることもあります。
顎関節症の主な原因
顎関節症の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。
① 噛みしめ・歯ぎしり
無意識の噛みしめや歯ぎしりは、顎の関節や筋肉に大きな負担をかけます。
特に家事や仕事、育児などで緊張状態が続く方に多く見られます。
② ストレス
精神的なストレスは、顎周囲の筋肉を緊張させ、顎関節症の症状を悪化させる要因の一つとされています。
③ 生活習慣・姿勢
頬杖、うつむいた姿勢でのスマートフォン操作、長時間のデスクワークなど、日常の癖が顎に負担をかけることがあります。
「噛み合わせの乱れ」は直接的な原因として、現在の考え方では一般的ではありません。
顎関節症は自然に治る?
「そのうち治るだろう」と放置してしまう方も多いのですが、
症状が慢性化すると改善までに時間がかかることがあります。
初期の段階で適切な対処を行うことで、
日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。
歯科医院で行う顎関節症の治療
顎関節症の治療は、体に負担の少ない保存的な方法が基本となります。
● マウスピース(スプリント)療法
就寝時に装着することで、噛みしめや歯ぎしりから顎を守ります。
● 生活習慣の見直し指導
噛みしめ癖や姿勢、日常動作についてアドバイスを行います。
● 顎のストレッチ・運動療法
無理のない範囲で行う顎の体操は、筋肉の緊張緩和に役立ちます。
※症状や状態により治療内容は異なります。
ご自宅でできるセルフケア
日常生活でも、以下の点を意識してみてください。
- 食いしばっていないか意識する
- 硬いものを続けて食べない
- 頬杖をつかない
- スマホ使用時の姿勢に注意する
- 顎を冷やさず温める
小さな積み重ねが、顎への負担軽減につながります。
顎の違和感を感じたら早めの相談を
顎関節症は、早期に適切な対応を行うことが大切です。
「これくらいなら大丈夫」と我慢せず、気になる症状があれば一度歯科医院にご相談ください。
箕面市小野原の江口歯科医院では、患者さんのお話を丁寧に伺い、無理のない治療をご提案しています。