ブログ
院長ブログ
【親知らずの痛み】放置するとどうなる?原因・対処法・治療のタイミングとは?
はじめに:親知らずの痛み、こんな経験ありませんか?
「奥歯がズキズキと痛む」「口が開けづらくて食事がつらい」――それはもしかすると、親知らずが原因かもしれません。特に20代以降になると、親知らずが突然痛み出すケースもあり、勉強や子育てや仕事で忙しい方にとっては悩ましい問題です。
この記事では、親知らずの痛みの原因や放置するリスク、治療法とそのタイミングについて、わかりやすく解説します。

親知らずとは?なぜ痛くなるのか
親知らず(第三大臼歯)は、10代後半〜20代前半に最後に生えてくる奥歯で、上下左右に1本ずつ、計4本あるのが一般的です。
しかし現代人の顎は小さく、**生えるスペースが不足していることが多いため、斜めや横向きに生える「埋伏智歯(まいふくちし)」**として問題を起こしやすいのです。
主な痛みの原因:
- 智歯周囲炎(ちししゅういえん):親知らずの周囲に汚れが溜まり、細菌感染を起こして腫れる。
- 隣接歯のむし歯や歯周病:斜めに生えていると、手前の歯との間に汚れがたまりやすくなる。
- 咬合(かみ合わせ)の悪化:上下の親知らずが正しく咬み合っていないことで、頬や歯ぐきを傷つける。
放置するとどうなる?親知らずのリスク
親知らずの痛みをそのままにしておくと、以下のような全身に悪影響を及ぼす可能性があります。
1. 智歯周囲炎の慢性化
腫れや痛みが繰り返されると、炎症が顎の骨やリンパ節にまで広がることも。
2. 手前の歯のむし歯・歯周病の悪化
親知らずの影響で、一つ手前の大切な奥歯を失うリスクも。
3. 口臭・口腔衛生の悪化
歯ブラシが届かない部分に汚れが溜まり、口臭の原因にもなります。
どんなときに歯科医院を受診するべき?
次のような症状があれば、早めの受診をおすすめします。
- 奥歯の奥が腫れて痛い
- 口が開けづらい、食べづらい
- 顎の下や耳の下が腫れている
- 抜歯の必要があるか気になる
歯科ではレントゲンやCT撮影を行い、親知らずの状態(位置・神経との距離など)を確認した上で、抜歯の必要性やタイミングを判断します。
治療方法:親知らずは必ず抜くべき?
親知らずの治療には、「抜歯」と「経過観察」があります。
抜歯が推奨されるケース:
- 痛みや腫れが繰り返される
- 手前の歯への悪影響がある
- 清掃が難しい位置に生えている
抜歯をしない場合:
- まっすぐ生えていて清掃が可能
- 顎のスペースに十分な余裕がある
痛みがあるときに無理に抜くと症状が悪化する場合もあるため、炎症が治まってからの計画的な抜歯が基本です。
江口歯科医院では、親知らずの相談も安心です
箕面市小野原にある当院では、親知らずの診断・抜歯・その後のケアまでトータルで対応しております。特に女性の患者さまが抱える「怖い」「抜くのは不安」といったお気持ちに寄り添い、丁寧にご説明いたします。
また、院内CTを用いた安全な診断により、神経との位置関係をしっかり確認した上で処置を行います。
まとめ:親知らずの痛みは早めの対処を
親知らずの痛みは、「そのうち治るだろう」と我慢すると、思わぬトラブルに発展することがあります。少しでも違和感があれば、歯科医院でのチェックをおすすめします。
家庭やお仕事で忙しい毎日だからこそ、早めの対処が自分と家族の健康を守る第一歩になります。