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院長ブログ
2023年最新】フッ化物配合歯磨剤の使用方法に関する学会の新提言とは? 〜利用方法をUpdateしよう〜
フッ化物配合歯磨剤について学会から提言が出されました
2023年1月1日に「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について」、4学会(日本小児歯科学会・日本口腔衛生学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)から合同の提言が発表されました。
この提言は、国際歯科連盟(FDI)や世界保健機関(WHO)のガイドラインを参考にしつつ、日本人の口腔環境や生活習慣に適した内容に調整された、信頼性の高いものです。
特に強調されている点はどこでしょうか?
本提言で今までの認識と変更されている点は、6歳未満においてフッ素濃度が500ppmの歯磨剤の使用が推奨されていましたが、歯が萌出してから6歳未満までフッ素濃度1000ppmの歯磨剤の使用が推奨されています。
これは、近年の研究で1000ppmの方がむし歯予防により効果的であることが示されてきたためです。ただし、使用量には十分な注意が必要です。


◆ フッ化物って本当に安全?毒性は大丈夫?
「フッ化物は危険」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、野菜や魚介類にも自然に含まれているミネラルの一種です。適切な濃度と使い方を守ることで、むし歯の発生を大幅に抑える効果があるとされています。
また、フッ化物入り歯磨剤の使用によってフッ素症などの健康被害が起こるリスクは、きわめて低いとされています。
◆ 正しい知識で、家族の歯を守ろう
特にお子さんを持つご家庭では、むし歯予防のスタートが将来の健康に大きく関わってきます。学会の提言に基づいた正しい情報とケア方法を知ることで、お子さんもご自身も安心してフッ化物歯磨剤を使うことができます。
まとめ
フッ素(フッ化物)は適量なら安全で、むし歯リスクを下げる重要な成分。
フッ化物配合歯磨剤の使用は、むし歯予防に非常に効果的。
6歳未満の子どもにも1000ppmが推奨されるように変更された。