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院長ブログ
【虫歯の再発にご注意】治療したはずの歯がまた痛む原因と予防法
虫歯の治療をしたけれどまた虫歯になった、歯医者さんに行くたびに歯を削られているとお悩みの方も多いのではないでしょうか。実際に歯医者さんでは、一度治療した詰め物などのすき間からできてしまった再発に対するやり直しの治療が多くあります。実は、虫歯は一度治療しても再発することがあります。特に30〜60代の女性で、家事や育児に追われる毎日を送っている方にとって、歯の健康管理は後回しになりがちです。しかし、虫歯の再発は放置しておくと歯の神経や根にまで悪影響を及ぼす可能性もあります。
今回は、虫歯が再発する原因、再発のリスクを減らす予防方法について、江口歯科医院(箕面市小野原)から分かりやすく解説いたします。
虫歯が再発する3つの主な原因
1. 詰め物・被せ物の隙間からの再感染
虫歯治療後に詰め物や被せ物(クラウン)を装着した歯でも、その境目にできたわずかな隙間から細菌が侵入し、内部で虫歯が再発することがあります。一度治療した歯にはレジンや金属などの材料が詰められますが、時間の経過とともにすき間ができることがあります。そのすき間から細菌が入り込み、再び虫歯になることがあるのです。
2. 日常のケア不足
フッ化物配合の歯磨き粉の選び方や使い方使い方を知らなかったり、好ましくない食生活習慣、毎日の歯みがきが不十分だと、歯と歯の間や詰め物の周辺にプラークが溜まりやすくなります。これは再発虫歯の温床です。
3. 定期検診を受けていない
治療後も定期的に歯科医院でのチェックを受けないと、小さな再発に気づかず進行させてしまうケースがあります。
4. 歯ぎしりや噛みしめの影響
強い力で歯を噛みしめるクセがあると、詰め物が割れたり、歯の根にストレスがかかりやすくなります。その結果、**再発や根の病気(根尖病変)**に繋がることもあります。
虫歯の治療(削る治療)の本質
虫歯の治療=削る、詰める、被せる治療といったイメージを持っている方がほとんどだと思います。削る、詰める、被せる治療というのは体の他の部分に例えると義手や義足、メガネを作るのと同じ治療です。失った機能を回復させる治療で、虫歯になる原因を除去する治療ではないのです。
虫歯になる原因に対するアプローチをしないで虫歯の治療をすると、将来やり直しになる確率が高くなります。
虫歯の治療には限界がある
何回でもやり直せるのならどんどん削るのも一つの考え方かもしれません。しかし、歯は再生能力のない組織です。削れば削るほど歯の原型はなくなり、強度も落ちていきます。おおよそ5〜6回程やり直しをするとその歯に致命的なダメージを負って残すことが難しくなると言われています。
虫歯は環境が起こす病気
そもそも虫歯になる原因とは何なのでしょうか?虫歯になる原因を改善できれば虫歯は減らせるかもしれません。
虫歯はこの3つがないとできることはありません。
①細菌 (虫歯菌)
②食物 (虫歯の菌の栄養になる糖質、炭水化物)
③歯質 (歯のこと)

再発虫歯の症状とは?
虫歯の再発は、初期にはほとんど自覚症状がありません。しかし、次のような症状が出たら要注意です。
- 以前治療した歯がしみる
- 噛むと痛い
- 詰め物の周囲が黒ずんでいる
- 歯茎が腫れる
このような場合は、早めの歯科受診が重要です。
再発を防ぐ3つのポイント
1. 定期検診で早期発見を
虫歯の再発は、自覚症状が出る前に発見することが大切です。江口歯科医院では、半年ごとの定期検診をおすすめしています。
2. セルフケアの質を高める
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを併用することが効果的です。また、フッ素配合の歯みがき粉の使用も再発防止に有効です。
3. 高品質な補綴(詰め物・被せ物)を選ぶ
再発防止のためには、歯とぴったり合う補綴治療が不可欠です。江口歯科医院では、カウンセリングをもとに見た目と耐久性のバランスを考慮した材料をご提案しています。
江口歯科医院での再発予防の取り組み
当院では、以下のような取り組みを行っています。
- マイクロスコープを用いた精密診療
- 根管治療後の密閉性を重視した材料選定
- 患者さま一人ひとりに合わせたメインテナンスプランの提案
まとめ:虫歯の再発は「防げるもの」
虫歯の再発は、原因を理解し、適切に対策することで防ぐことができます。
ご自宅でのケアと歯科医院でのチェックを両立し、「もう虫歯に悩まない生活」を目指していきましょう。